新NISA元年の2024年、株価上昇も相まって、投資を始める人が急増しています。
開始1か月での購入額は、1兆8000億円を超えたそうです。
私が若い頃は、ネット証券などもちろん無く、証券会社は敷居の高いところに感じられ、投資はお金持ちがするもの、とのイメージでした。
でも今は、気軽に少額から始められるようになりましたね。
ただ、新NISAについての情報はたくさんありすぎて、混乱してしまいませんか?
ここでは、50代初心者さんに向けて、ポイントを簡潔にお伝えしていきます。
1.そもそも新NISAとは?
色々なところで説明されていますが、制度の概要については「金融庁NISA特設サイト」がスッキリわかりやすくまとめられています。信頼性がありますので ぜひ見てみてください。活用事例やシミュレーションなども載っていました。
ここでは要点をサラッとお伝えします。
1-1.投資利益は非課税
ふつう、投資の利益には20.315%の税金がかかりますが、NISAは非課税になる口座です。保有できるのは1人につき1口座、金融機関の変更は年単位で可能です。
1-2.上限金額・期間
年間投資額 つみたて投資枠 年間120万円
成長投資枠 年間240万円
合わせて年間360万円まで。
非課税保有期間 無期限
生涯を通しての非課税保有限度額 1800万(うち、成長投資枠1200万)
また、制度が恒久化されたので、制度がいつ終わるのか気にしなくてもよくなり、わかりやすくなりました。
2.初心者は何からとりかかる?
順序としては、前記事「今から始めてもいい?50代から新NISA①」で述べたように、ご自身のリスク許容度を考えて、どれだけの資金を投資に回すかを決める作業が必要です。
そのためには、まず今後のライフプランを見通して、いつどのくらいのお金を使う予定があるか、見える化して把握することが前提ですね。
もちろんその順番がベターなのは間違いないのですが、もしそこに手間取ってなかなか先に進めないのであれば、私はまずNISA口座を開設して、月3000円でも5000円でも、無理のない金額で始めてみることをお勧めします。
やってみることでアンテナが高くなり、より自分事として関心も高まります。
2-1.NISA口座を開設する。
手数料・コストの安い、ネット証券がお勧めです。私は楽天ユーザーなので楽天証券を利用しています。サイトがとても見やすいですし、ポイントもたまります。
SBI証券もたいへん人気ですね。
2-2.つみたて投資枠で、投資信託を少額から積み立てる。
つみたて投資枠で買える投資信託は、長期の資産形成に適している、と金融庁の基準を満たしたもののみが選ばれています。
その中でも、全世界の株式に幅広く投資する投資信託、または株式・債券など複数の資産・国・地域にバランスよく分散投資するバランス型投資信託など、低コストなインデックスファンドをまず一本、積み立てで保有してみるのが、王道ですがスタートとしてよいのでは、と思います。
2-3.リタイア後は必要に応じて、取崩しながら運用を続ける
リタイア後は必要に応じて、取崩しながら運用を続けていけばよいと思います。
定額・定率自動売却サービスなどもあります。
以上、そもそも新NISAとは?と題して、基本的なことを要点のみお伝えしました。それぞれの詳しいことは、また別の記事でアップしていきますね。
せっかく制度が改善・拡充されたので、今まで利用したことがなかった方も、ハードルを下げて気軽に始めてみたら、ちょっと世界が広がるのでは、と思います。
市場に参加している感覚は面白いですし、それがコツコツ老後資金が増えることに繋がっていけば一石二鳥ですね!